ファイソンエレクトロニクス社は本日(11/21)、新しい研究開発ビル(第五棟)の開所式と、これに接続する駐車場専用タワーの上棟式の式典を開催しました。今回増強する研究開発体制により、産業オートメーション、自動車用電子機器、e-スポーツ機器、モバイルデバイス、クラウドサーバー、データセンターなど、5Gワイヤレス伝送技術により推進されるエッジおよびクラウドシステムのNANDストレージの需要傾向を掌握することができます。さらに、ファイソンは今回の式典で、今後も台湾内での投資を継続していくと発表しました(今までに30億台湾ドルを超える投資を実施済み)。台湾の研究開発能力を引き続き増強し、NANDコントローラーとストレージソリューションのフラッグシップ研究開発チームをグローバルに構築します。
ファイソンの第5研究開発棟の開所式 潘CEOと来賓各位による挨拶 |
今回のフェーズ5の研究開発棟の総投資額は約NT $ 15億(約60億円)で、総建築面積は42,975平方メートル、9階建てです。R&Dセンター、在庫管理、駐車スペースを統合した複合R&Dビルです。この新しいビルには、今後継続的に成長するNANDストレージ市場の需要を満たすために必要とされる1,500〜2,000人の研究開発エンジニアを新たに収容できると推定されています。さらに、隣接して設置される駐車場専用タワーの総投資額は8.3億NT$(約33億円)を超え、総建築面積は31,074平方メートル、11階建てで、1,000台以上の駐車スペースの確保を予定しています。この駐車場タワーは、ファイソンの従業員の駐車スペースを確保するだけではなく、駐車場不足が深刻となっている苗栗県竹南科学園区において新たな指標になります。
ファイソンの潘健成CEOはスピーチの中で、次のように述べました。
『最近新型コロナの感染は鈍化しているものの、感染防止対策を順守するために式典を簡素化しました。式典には莊秋安紫南宮会長、徐耀昌苗栗県知事、柯文哲台北市長、鍾東錦苗栗県議会議長、立法委員の邱志氏、蔡璧如さん、高虹安さん、李金恭園区公会理事長及び京元(KYEC)電子董事長、吳非艱頎邦科技(Chip bond)董事長、董悅明華泰電子(OSE)董事長などの来賓の他、ファイソンの幹部が参加しています。ファイソンは開所式の式典を簡素化し、政府のエピデミック防止対策に対応することで、新型コロナのクラスター感染の可能性を減らすことを望んでいます。』
『2021年の台湾の専門経済誌(天下雑誌)の分析では、ファイソンは台湾のIC設計企業のトップ4に入っています。ファイソンには現在世界中に3,000人以上の従業員がおり、その70%が研究開発のエンジニアです。設立以来、累積研究開発投資額は392億NTドル(約1600億円)に達しました。5Gワイヤレス技術によって駆動されるNANDストレージの需要増により、ファイソンの世界中の顧客からのニーズがますます高まっています。ファイソンは引き続き台湾での投資を増やし、研究開発を深めていきます。2025年までにファイソングループ全体で、研究開発のエンジニアだけで3,000人を超えると推定されており、グローバル基準のNANDコントローラー研究開発のフラッグシップチームが結成され、今後も世界中に台湾発の技術を紹介し、売上1000億NTドル(約4000億円)達成を目指します。』
ファイソン 潘健成CEO のスピーチ |
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