プレスリリース

市場調査機関によれば、世界のデータの年間出力は2025年に180ZB(1ZB = 1012GB)に達し(これは2010年の180倍に相当)、現在、膨大な量のデータ出力増が世のトレンドとなっています。

データの送信と保存は今後ますます重要になり、サーバーやワークステーションを含む新テクノロジーの開発推進が見込まれます。こうした中、ファイソンエレクトロニクス社(Phison:8299TT)は本日(6/8)、新世代のPCIe Gen4エンタープライズSSDコントローラーチップE18DCと、2つのODMモジュール(M.2 2280(製品モデル名EPR3750)とM.2 22110(製品モデル名EPR3760))を発表しました。これにより、現在の主流のPCIe Gen3ワークステーションのパフォーマンスとサーバーの起動速度をさらに向上させ、新世代のPCIe Gen4サーバープラットフォームを展開していきます。

ファイソンがエンタープライズクラスのSSDストレージソリューションを発表
E18 DCコントローラを搭載)

https://www.phison.com/ja/solutions/enterprise/pcie/e18dc

PCIe Gen4規格のE18DC SSDエンタープライズストレージソリューションEPR3750/EPR3760は、カスタマイズが可能で、またPCIe Gen3ワークステーションおよびサーバーのM.2スロットと下位互換性があり、安定した高速パフォーマンスを実現します。さらに、エンタープライズファームウェアを搭載した EPR3750/EPR3760ストレージソリューションは、より高速なコマンド実行サービス品質(QoS)を提供し、ワークステーション、サーバー、NAS(ネットワーク接続ストレージ)、RAIDシステム等での使用に最適です。

Phison E18DC搭載

エンタープライズSSDモジュール
パフォーマンス

PCIe Gen4

PCIe Gen3

シーケンシャルリード(MB/秒)

6,600

3,370

シーケンシャルライド (MB/秒)

1,400

1,400

ランダムリード IOPs

640,000

640,000

ランダムライド IOPs

50,000

50,000

備考: 上記のデータはPCIe Gen4 E18DCのEPR3750モデル1.92TBで計測した結果です。

Trendfocus社のSSDリサーチ担当副社長であるDon Jeanette氏は次のように述べています。

「PCIe Gen3のM.2 2280およびM.2 22110スロットはすでに数千万台にインストールされています。PCIe Gen3スロットで下位互換性のあるエンタープライズクラスのPCIe Gen4 SSDをこのフォームファクタで提供するというファイソン社の取り組みは、PCIe Gen3 Enterprise SSDをGen4にアップグレードするために信頼できるサプライヤーを求める多くの顧客から高く評価されることでしょう。」 

(英文原文:“The installed base for PCIe Gen3 M.2 2280 and 22110 slots measures in the tens of millions of units. Phison’s commitment to supply Enterprise class PCIe Gen4 SSDs in this form factor that are backward compatible in PCIe Gen3 slots will be valued by many end customers and businesses that need a reliable source of supply to upgrade their PCIe Gen3 Enterprise SSDs to Gen4,” said Don Jeanette, Vice President SSD Research for Trendfocus.) 

ファイソンエレクトロニクス社のCEOである潘健成氏は次のように述べています。
「エンタープライズクラスのサーバー・ワークステーションの顧客は、新しいE1.Sフォームファクターに徐々に移行しています。これにより、エンタープライズクラスのSSDメーカーが徐々にM.2フォームファクターの供給量を削減し、最終的には市場で供給ギャップがおこることが予想されます。これをファイソンにとっての新たな成長機会ととらえ、エンタープライズSSDの顧客のご要求に取り組んでいきます。

カスタマイズテクノロジーはファイソンの誇り高き利点です。今回発売されたPCIe Gen4 E18DCカスタマイズエンタープライズSSDストレージプラットフォーム(ODMストレージモジュールモデルEPR3750/EPR3760を含む)は、グローバルなサーバー・ワークステーションの顧客のアプリケーションパフォーマンスのアップグレード、機能のカスタマイズ化を支援します。さらに重要なことは、このE18DCコントローラを搭載したSSDストレージソリューションが、エンタープライズクラスのSSDブランドのお客様の利点と特性を生み出し、エンタープライズクラスのSSD市場で成長することを後押しするということです。」

PCIe Gen4 E18DCエンタープライズクラスSSDモジュールODMソリューションEPR3750は2022/5に、また、EPR3760ソリューションは2022年の後半にサンプルの提供開始を予定しています。

ファイソンについて

ファイソン エレクトロニクス コーポレーションはストレージ製品のコントローラを開発し、トータルソリューションを顧客に提案する会社として世界をリードしています。
当社創業から20年間に、様々なストレージソリューション(PCIe/SATA/PATA SSD, eMMC,UFS,SD カード及びUSB)を開発してきました。 コントローラIC ベース換算数は年間6億ユニット以上になります。
ファイソンは顧客に付加価値を提供するだけでなく、コンシューマー向け、エンベデッド向け、またエンタープライズ向けにも垂直統合ソリューションとサービスを提供します。
また、ファイソンはその卓越した技術力が評価され、業界の標準化活動でも主要メンバーとしても活躍しています。 ファイソンはOpen NAND Flash Interface(ONFI)グループの設立メンバーです。 また、SDA(SD Association)やUFSAの業界標準化団体にファイソン関係者から役員を出す他、 JEDEC、 PCI-SIG、MIPI、NVMeにも貢献しています。
本プレスリリースに記載されている「当社」、および「ファイソン」は「ファイソン エレクトロニクス コーポレーション」です。

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