Phison社は初のPCIe Gen3x4 NVMe SSDコントローラPS5007-E7を発表
フラッシュメモリサミット、サンタクララ(2015年8月11日)
本日Phison Electronics Corporation (8299.TW)は初の高速Gen3x4 NVMe SSD コントローラPS5007-E7を発表した。PS5007-E7は8チャンネルと64CEをサポートするハイスベックコントローラであり、ゲーマーや高規格OEM/ODM PCマーケットに向かうだけではなく、企業用サーバーやデータセンターに最適なソリューションを提供する。
PhisonのPS5007-E7は1Znm SLC/MLC/TLCをサポートし、これから最新の3D NANDにも搭載可能。このPCIeコントローラ、フラッシュが1Znm MLCを使用する場合、最大連続リード速度は2600MB/sec、最大連続ライトは1300MB/secを実現でき、ランダムIOPSはリード350K/ライト250Kまで達成できる。SSD容量は現在2TBまで支援でき、将来は最大4TBモデルも提供する予定。ノートブックなどの低消費電力が必要な応用に満足するため、このPhison初のPCIeコントローラはNVMe ローパワーモードL1.2をサポートし、消費電力は5mW以下に実現。
Phisonは台湾初めてPCIe Gen3x4 NVMe SSDコントローラを発表したICデザインハウスであり、SSDのパフォーマンスと耐久性を向上するため、ハードウェアとファンウェアの様々なテクノロジを開発した。PS5007-E7はエンドツーエンドのデータパス保護とSmartECC™RAIDデータ保護技術で高速転送データの完備性を保障し、SmartFlushTM などPhison社独自のファンウェアアルゴリズムとP-fail回路で異常断電時のデータロスを防止する。なお、256bit AES暗号化機能も搭載し、TCG Opal 2.0とTCG Enterprise基準に対応している。
PS5007-E7仕様:
l PCIe Gen3x4 4GB/s理論帯域幅
l PCIe Gen1(2.5Gbps)、Gen2(5Gbps)、Gen3(8Gbps)に対応
l NVMe1.2 スベックに対応
l 28nmプロセス
l 1Znm SLC/MLC/TLCと3D NANDをサポート
l 最大容量:2TB(将来は最大4TB)
l ECC訂正能力:120bits/2KB BCH
l パフォーマンス
- 連続リード: 最大2600MB/s
- 連続ライト: 最大1300MB/s
- 4K ランダムリード: 最大350,000 IOPS
- 4K ランダムライト: 最大250,000 IOPS
l S.M.A.R.T PHISON SSD Toolboxをサポート
l アドバンス機能
- エンドツーエンドのデータパス保護
- SmartECC™RAIDデータ保護
- AES-256、TCG OPAL 2.0、TCG enterpriseを対応(PS5007-A7)
- P-Fail保護(SmartFlushTM
- データリテンション保護SmartRefresh™テクノロジー
- グローバルウェアレベリング
Phisonは8月11日から13日までのFlash Memory Summit大会でPS5007-E7 PCIeソリューションを展示する。
Phison Electronics Corporation について:
Phison Electronics Corporationは2000年11月、新竹(台湾)にて操業を開始した。世界初のシングルチップUSB flash drive ICで事業を始め、現在はUSB flash drive、SDメモリカード、eMMC、PATA、SATA、そしてPCIeコントローラで世界をリードしています。 2010年、全世界で5億以上のコントローラを出荷し、売上高は、10億ドルを突破した。PhisonはNANDフラッシュトータルソリューションプロバイダとして、主要なリテールのお客先にシステムおよびOEMサービスも提供しています。
詳細については、http://www.phison.comをご覧ください。