フラッシュメモリ制御チップとストレージソリューション統合サービスの大手メーカーであるファイソン エレクトロニクス社(以下Phison社)(PHISON; TPEx:8299)は、本日(11/18)、カスタマイズ可能な新世代のエンタープライズレベルのSSDソリューションとなるFXシリーズをリリースしました。 今回Phison社が発表したFX SSDソリューションは、 専用ストレージ市場(Purpose -build storage market) 向けに設計され、高速コンピューティング、人工知能、アプリケーションサーバー、およびハイパースケールデータセンターに最適なエンタープライズレベルのストレージソリューションです。
Phison社のカスタマイズ可能な最新のエンタープライズレベルのSSDソリューションとなるFXシリーズは、Phison社独自のCoXProcessorTM2.0テクノロジーと自社開発のIPシリコン知的資産を備え、Phison社のパートナーと顧客に対し、最高かつ卓越したパフォーマンスを提供します。ARM CortexR5アーキテクチャを使用し、最適な電力消費効率性能を発揮する12チャネルのFX SSDソリューションは、市場に出回っている最新のPCIe Gen3x4エンタープライズSSDストレージソリューションでもあり、最大3400MB /秒のシーケンシャルパフォーマンス、64万IOPsのランダムパフォーマンスを備えています。さらに重要なことに、FX SSDの全体的な消費電力は市場の同じレベルの製品の中で最も低く抑えられています。Phison FX SSDを使用するエンタープライズレベルのお客様は、FX SSDがもたらす高速アクセスパフォーマンスを享受していただいたうえで、コンピューティングシステム全体の電力消費を低減し、運用コストを削減することができます。
Phison FX SSD Introduction Link |
SSD Research社のインターネットデータセンター(IDC)バイスプレジデントであるJeff Janukowicz氏は、次のように述べています。
『エンタープライズPCIeGen 3x4 SSDは現在、年間1,600万ユニット以上が出荷されています。 PCIe Gen 4 SSDもすでに現在利用可能ですが、Enterprise PCIe Gen 4 SSDが、Gen3よりも年間でユニットベースの出荷数で上回るには少なくともあと2年以上かかります。Phison社のPCIe Gen 3 FX SSDカスタマイズ可能なプラットフォームは、この業界で見られるいくつかの最低電力モードの中でも高いパフォーマンスを発揮するため、低コストで最高のパフォーマンスのSSDを必要とするストレージユーザーに人気があります。』
Phison社の会長兼CEOである潘健成氏は、次のように述べています。
『Phison社は長年エンタープライズストレージ市場に参入してきました。数日前に発表した米国コロラド州のエンタープライズストレージ市場向けのR&Dの設立とともに、会社創立以後20年以上のPhison社の蓄積された技術と経験に基づくエンタープライズレベルのFX SSDソリューションの今回の発表は、エンタープライズストレージ市場を究め、顧客に向かい合っていくというPhison社の決意を示しています。
従来、マーケットにおいて、Phison社は消費者(コンシューマー)向けストレージ製品のメーカーのイメージが強く、Phison社が実は、クライアント用途、産業用途、車載用途、さらにはエンタープライズ用途のストレージソリューションに長年深く関わっていることに多くの人が気づいていませんでした。今年の第3四半(7~9月)期の収益をみても、消費者(コンシューマー)向けストレージモジュール製品の占める比率は約30%にまで低下しています。ハイエンドストレージ製品の比率を継続的に高めるためのPhison社の取り組みは確実に成果を上げています。今回発売されたFX SSDエンタープライズストレージソリューションにより、Phison社は、エンタープライズストレージ市場でさらなる市場シェア拡大を目指します。