プレスリリース

ファイソン、独立系のコントローラサプライヤーとして「ASPICE CL3」レベルを世界で初めて達成

フラッシュメモリコントローラとストレージソリューションの統合サービスのリーディングプロバイダーであるファイソン(台湾証券市場 8299TT)は、本日(6/14)、オートモーティブSPICE(A-SPICEまたはASPICE)能力レベル3(CL3)のコンピテンシーレベルを満たすと認定され、eMMCコントローラチップでこの車載用ファームウェア開発・検証プロセスに合格した世界で最初の独立系コントローラサプライヤーとなったことを発表しました。

近年のカーエレクトロニクスの活況に伴い新技術が台頭し、車載用チップの需要が加速、サプライヤーへの要求がますます厳しくなっている中、Automotive SPICE のコンピテンシーレベルを満たすことは、グローバルな自動車サプライヤーにとって、標準的な要件となりつつあります。ASPICE規格の目的は、ソフトウェアやファームウェアの開発管理に関する世界の自動車業界の経験を集約したもので、開発段階を監視・管理するためのプロセスを開発することにより、自動車のソフトウェア、ファームウェア製品の提供品質を向上させて交通の安全性を高めることにあります。

ASPICEは、現在、ソフトウェアおよびファームウェア開発の国際標準として最も認知されています。ASPICE規格の定義によると、CL3は「確立されたレベル」を意味し、世界中の自動車メーカーがASPICEに求める最高ランクのレベルに該当します。このレベルでは、企業は、作業成果の要件を満たしたうえで、各プロセスの実行パフォーマンスを評価、作業成果を管理し、プロジェクトの属性と特性に基づいてプロセスを調整するルールを策定・実施するための一連の標準化された方法を持っていなければなりません。

ファイソンの研究開発担当副社長である馬中迅氏は、次のように述べました。

「ファイソンは10年以上前から自動車用ストレージ制御チップの研究開発に携わっています。そして、ここ数年でASPICEプロセス達成のために100人近くのリソースを投入してきました。今回ASPICE Capability Level 3(CL3)に合格したことは、ファイソンの研究開発チームが認められただけではなく、当社の自動車ストレージソリューション技術とファームウェア開発プロセスが国際最高水準に達し、すべてのTier1自動車メーカーの要求に応えられる水準に達したことを意味します。

車載ストレージ市場はファイソンが長く取り組んできた分野です。当社はすでにISO26262認証、AEC-Q100認証、パートナーメーカーによるIATF16949認証を取得済みです。そして今回、ASPICE CL3の認証を得ることができました。自動運転車や電気自動車の時代を迎えつつある中、ファイソンは今後、車載用eMMCだけでなく車載用BGA SSDやUFSの開発においてもASPICE規格の導入を進め、世界の自動車メーカーの安全・品質要求に応えるフルレンジの車載ストレージソリューションの実現を目指してまいります。」

ファイソンについて

ファイソン エレクトロニクス コーポレーションはストレージ製品のコントローラを開発し、トータルソリューションを顧客に提案する会社として世界をリードしています。
当社創業から20年間に、様々なストレージソリューション(PCIe/SATA/PATA SSD, eMMC,UFS,SD カード及びUSB)を開発してきました。 コントローラIC ベース換算数は年間6億ユニット以上になります。
ファイソンは顧客に付加価値を提供するだけでなく、コンシューマー向け、エンベデッド向け、またエンタープライズ向けにも垂直統合ソリューションとサービスを提供します。
また、ファイソンはその卓越した技術力が評価され、業界の標準化活動でも主要メンバーとしても活躍しています。 ファイソンはOpen NAND Flash Interface(ONFI)グループの設立メンバーです。 また、SDA(SD Association)やUFSAの業界標準化団体にファイソン関係者から役員を出す他、 JEDEC、 PCI-SIG、MIPI、NVMe、IEEE-SAにも貢献しています。
本プレスリリースに記載されている「当社」、および「ファイソン」は「ファイソン エレクトロニクス コーポレーション」です。

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